首の痛み
首の痛み

首の外傷は、交通事故やスポーツでの衝突・転倒による「むち打ち損傷(頚椎捻挫)」が多くみられます。障害では、長時間のデスクワークやスマートフォン操作などによる首への負担から、慢性的な痛みや、こり、しびれを訴える方が増えています。
頚椎(首の骨)は頭部を支えながら大きな可動域を持つ一方で、神経や血管が集中する非常に重要な部位です。そのため、わずかな異常でも痛みやしびれ、動かしにくさといった症状が出やすい特徴があります。症状に応じて、安静、薬物療法、リハビリテーションなどを組み合わせ、日常生活への影響を最小限に抑える治療を行います。
首の症状・疾患には、「頚椎捻挫(むち打ち)、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症、ストレートネック、首こり、神経根症、後縦靭帯骨化症」などが挙げられます。
頚椎捻挫は、交通事故や激しいスポーツなどで頭部や顔面を強く打ったり、不意に頚部に強い力が加わったりすることで発生します。すぐに痛みが生じることもありますが、数日経過してから症状が出現することもあります。首の痛みや首が動かないといった障害のほか、頭痛、首から背中にかけての痛みやコリが主な症状です。ひどいときは、めまいや耳鳴り、手のしびれ、吐き気、倦怠感など全身に症状が現れることもあります。頚椎捻挫の多くは一部分の軽い症状にとどまり、徐々に落ち着きます。頚椎捻挫は、受傷したら初期に画像診断を含めて正しく診断を受けることが大切です。
脊椎(頚椎)の骨と骨の間には椎間板という円形状の線維軟骨があります。この椎間板の中身が突出して脊髄や神経根を圧迫してしまう病気が頚椎椎間板ヘルニアです。脊髄が圧迫されると首、肩、腕の痛みのほか、手足にしびれが生じ、進行すると下半身にもしびれや麻痺を起こします。排尿排便障害を来すこともあります。急速に重症化することもあるため手術加療を行うこともあります。
近年、スマートフォンの使用により肩こりや首の痛みなどが生じる「スマホ首」という言葉が注目されています。医学的には頸椎症(けいついしょう)といいますが、スマホの普及によって発症数が増加していることから「現代病」の一つといわれています。
スマホ画面の小さな文字や動画を追っているうちに、気がつくと前かがみの姿勢やうつむいた姿勢をずっと続けていたということは、どなたでも経験することでしょう。この状態を長時間続けることにより筋肉が拘縮して固まり、首が前に出てしまうのがスマホ首です。スマホ首を放置しておくと、関節が変形し、さらに症状が重篤となるストレートネックに発展することがありますので注意が必要です。
加齢変化に伴って頚椎や椎間板が変形すると、頚部周囲に痛みやしびれなどの症状が現れることがあります。これらを変形性頚椎症と総称し、脊髄が圧迫されている場合を頚椎症性脊髄症、脊髄から枝分かれする神経(神経根)が圧迫されている場合を頚椎症性神経根症と呼びます。高齢化で比較的頻度の高い疾患です。
頚椎症性脊髄症の症状としては、手指のしびれのほか、箸が使いにくい、ボタンが留めにくいといった手指の動作が困難になることも特徴的です。神経症状が重症になると、手術加療が必要となることもあります。一方、頚椎症性神経根症は、首、肩から腕や手にかけて痛みやしびれが出現します。片側だけに症状がでることが多く、重症の場合、筋力低下を起こして力が入りにくくなることもあります。
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